お出かけ

九十九里浜の旅

想い出の九十九里浜
という歌があります。

どんなところなんだろうと長年気になっていました。
先日、とうとう初めて訪れることができました。

旅行割を使ってどこかへ行こうということになり、赤ちゃん連れなのであまり移動距離が長いのもキツいということで選んだのは千葉。
二年前に初めて千葉に行ってから、その雰囲気がいいなぁと思っていました。

無料検査場でPCR検査を受け証明書を提出すると、ホテル代が安くなり、おまけにお買い物のクーポンもいただけるという旅行割。
使うべし。ちなみにむすこの分もクーポンが発行されていました。
(最初の宿では一人あたり四千円、翌日の宿では二千円分いただけました)お土産やら飲み物やら色々がまかなえました。

東京から特急で1時間半位で降り立ったは 旭 という駅。
特急列車はガラガラでしたが、むすこは大暴れしており、携帯でYouTubeを見せてもジタバタ。普段スマホを見せないから効くと思ってたけど幻想だった。
親はグッタリ。
ほんと、1歳半、13キロにもなると重たくてなかなか列車内で暴れ出すと大変です。

旭、おお、駅前にコンビニがないんですね。
新鮮な驚きを感じつつ。

送迎バスで10分位のホテルへ。

周りは広大な農地が広がっています。

以前はかんぽの宿だったという亀の井ホテルが今夜の宿です。
おお、大きなホテル!わくわく

チェックイン!

ところが、

このチェックインに相当な時間がかかっており、30分以上の待機。
ロビーにはたくさんのお客さんが待っています。

もちろんむすこはじっとしているわけなんかなく、あっちに行ったりこっちに行ったり。せわしなく。
これには疲弊してしまいました。
これまでこんなに待ったことがなかったので。
なぜなんでしょうか・・・
旅行割の書類書いたりの手数がかかっているのか。

そしてやっとルームキーをいただきお部屋へ。

オーシャン ビュー!

大きな海が窓の外には広がっていました。
むすこも大海原をほーっと眺めています。

八畳の和室。もうお布団は引かれています。
これはかえってありがたい。
ふぅ、つかれた。
持参したコーヒーでも飲むか。

あれ?茶菓子、ないのかな?

ちょっとがっかり~・・・

と思っていたら、
ありました。冷蔵庫の中に。
ビワゼリーと梅干し。

これ、気がつかなかったらまぁまぁさみしかったな。
旅館の小さな喜びですからね。茶菓子。

夜のためにおやつやお酒類を買おうと思いましたが、売店は閉まっており、最寄りのコンビニも徒歩では遠いようなので、あきらめ。

小休止するともう夕暮れのムードさて、浜辺へ出てみるか。

強い海風。

ん?

花粉症状が出てない!

マスクを取っても目も鼻も全くむずがゆさのひとつもないし、くしゃみも出ない。
これは海辺の町ならではなのか、自然や田畑が多いから花粉が舞い散らないからか。空気がきれいなのか。ありがたい~。と、重度の花粉症患者である私は思いました。

ホテルの裏の防波堤を越えると、そこは

浜辺。

広い。かすみのむこうまで海。何キロあるんだろう。

なんとなく自分が鳥かごに住んでた小鳥のような気分になります。
狭い場所に慣れてるせいで広さに羽を広げられずぽつんとなるような。
とめどなく波は押し寄せる。丸い月が東からちょうどのぼってきて、夕日が沈もうとしていました。

♪海はひろいな おおきいな 月はのぼるし 日はしずむ

なんだな。

暗くなってきたのでホテルに帰りひとっ風呂。
お風呂は最上階と別棟に広めの二か所があります。
しょっぱい感じのきもちいい温泉。
とうとうもうむすこもふつうに温泉入れるようになったんだなぁ。となんとなく感慨。
むすこ一緒だとゆっくり洗ったりできないので、先に入って少し後で夫に連れてきてもらってむすこと入り直します。色々工夫がいるなぁ。

さて夕食は食堂にて。
和のコース料理でちょっとずつやってきますが、むすこ、騒ぎだして、これはゆっくり食べられないぞ~な予感。汗

でも今日は旅行でとりわけはしゃぎすぎたせいか、途中で寝落ちしたので、ゆっくり食べることができました。フー。

ほんと、本当に、小さい子連れでゆっくり食事を楽しむって、難しい。ササッと食べてササッと撤収がもう癖になっています。

だからコース料理の進行がゆっくりなとこは逆に味が分からなかったりします。(暴れる子を押さえるのに必死で)

花粉症のせいで、料理のお味がはっきりわからなかったのが残念。
春の時期は、私の味覚死んでる。
(むすこのおむつのかほりさえわからないレベル)

無事食事を終え、むすこはふとんに寝かし、一階の広いおふろへ。
露天風呂は星が見えて気持ちよかった。

夜には夜鳴きそばサービスがあるということで食堂へ。
担々麺ということでしたが、

麺、細!

今まで食べた中でも最細のそばでした。
これも鼻つまりのせいで味がよくわからなかった・・・

後ろの席のおじさんが、「栄養を丸ごととるために汁まで全部飲まないとだめなんだ」と謎の持論を展開していました。

お客さんは定年を迎えたご夫婦らしき人たちが多かった。韓国からの団体さんもいた。赤ちゃん連れもいた。

部屋にもどるとまんまるの月が黒い海に月影をうつしていました。
星影もうつっていました。刻々と星が水平線に吸い込まれて消えていき、空が時計のようでした。

今宵あまりにいい月なので、「満月に向かって財布をフリフリする金運アップの儀式」を初めてやってみました。
お財布を空ッぽにして、満月のエネルギーをチャージするらしい。
これはかなりチャージされそう。

と思ったら、満月は翌日だったみたい。

和室なので、いつもは宿でよく眠れない私もわりと眠れました。

そして翌朝。
AM6:00前。明るい窓に目をさますとちょうど日の出の直前でした。

バルコニーに出て日の出を待ち受ける。

日の出前の空はセレモニー感がある。目まぐるしく色合いを変えたあと、卵黄のような太陽が生まれでてきた。

ぎらぎらぎら。ゆらゆらゆらゆら。

あけましておめでとうございます。

と、元旦でもないのに思ってしまいます。
早朝からサーファーが海に出ている。
雄大だな。
こういうところで暮らしたら、早起きになれるかな。

朝風呂を浴び、朝ご飯はバイキング。

旅行割りのクーポンが結構あったので、売店であれやこれやかっていたら、クーポン代をオーバーしてしまっていた。
意外と時間がかかる荷造りをしてるとすぐにチェックアウトの時間。
送迎バスで駅まで送ってもらいます。

普段ならもう帰る方向なんですが、
今回の旅は2泊3日!

駅から少し歩いたところにあるレンタカー屋へ。
ゴロゴロゴロ。トランクが重い。
意外と幹線道路沿いには主要なお店は一通りありました。
駅前はそんなに栄えてないって、地方あるあるですね。

ヤリスを借りて、出発進行!

上京以来ほぼ車はペーパードライバーですが、これぐらいの道なら運転出来そうだ、ってことで、私もハンドルを握りました。

とりあえず刑部岬という展望台まで。
天気は上々。道もすいててグー。
展望台はとても見晴らしがよくて太平洋と九十九里浜がズバーンと広がっていた。
高所恐怖症な夫は上まで上がってきませんでしたが。
観光地というと、たいていどこでも展望台やロープウェイがありますが、もれなくいつもひとりな私です。

海はいい。

灯台や展望台にあるらせん階段が好きだ。

青と白のコントラストがいい。

岬からプロペラの付いたパラグライダーみたいなので空中散歩している人がいました。かなりの長距離を飛んでて、すごかった。まさに鳥人間。

ドーバーラインという道も通ってみたかったけれど、引き返して海沿いの道をひたすらまっすぐ。

海水浴場もあるんですね。夏に来てみたい。

そろそろお昼。

定食屋にINし、お魚の定食をいただきます。
ここでも鼻がつまってるせいでお味が・・・(以下略)
ほんと、おいしさを楽しめないってかなしい。

蓮沼海浜公園という公園にイン。
広大なスポーツ公園みたいで、でも人が誰もいない。テニスコート。やグランドゴルフ場や体育館や。なんとなく懐かしい感じが漂っている。大きな屋外プールもあるみたい。

しばらく歩いた先に松原があり、それを抜けると、

海。

結構強風でワイルドな白波の青い海。
ずっと続く砂浜。
永遠に海。

やっぱいいなぁ。

日頃ちまちました風景に慣れてるので、リセットされる気がする。
と、ひとり波打際にて風を受け海原を眺めたあと砂遊びするむすこと夫の元に戻る。

運転もだいぶ慣れてきて、楽しいなぁと思う余裕も出てきた頃、
右折時にレーンを間違えて逆走してしまい、正面から衝突しかけて肝を冷やしました。
いや、怖かったデス。

そろそろ宿のチェックインの時間。

今夜はバーネットビレッジという貸別荘に泊!

平屋タイプや二階建てタイプなどの普通の民家みたいなカラフルなお家が芝生広場の周りにたくさん建っています。

リビング、寝室、キッチン、風呂、トイレ、そしてBBQもできるテラスが付いています。

食器や調味料、タオル、洗剤など一通りのものもついているので、ほんとに普通に家みたいです。新居に引っ越してきたよう。
パジャマ、食材、歯ブラシは持ち込みです。

さすがに平日なので泊まってる人は少ない。

むすこはテンション上げ上げで走り回っていました。

近所の小さいスーパーに買い出し。焼き肉にしましょうか。

しかしながら疲れたのか夫のテンションが低すぎて買い出しが盛り上がらず、結果的にお肉、少ないね、みたいな状態になってしまいしゅんとなりました。(またも味がしなかった)

やはりここでケチると切ない。

(買い物中は食欲なさげなのにいざ肉を焼くとモリモリ食べる夫)

やっぱりこういうところでは、仲間とわいわいBBQやって、お酒のんで、UNOとかやりたい~。
盛り上がり、少なめな我々~。もりあがりた~い!

こちらの施設には、温泉もあるのだ。
「癖があるお風呂」と夫が言うので
行ってみると、なんと浴槽に巨大な風呂蓋が。三等分に分かれているが、でかくて重い!
それをまず全裸にて開ける開蓋の儀があるのだ!

これは癖がある!

でも足を伸ばして入れるくらいの大きいおふろでした。

むすこはやっぱりテーブルに上ったりテレビに触ったり大騒ぎでなかなか寝ず。

もうちょっと、絵本とかおもちゃを多めに持ってきたら良かった。

宿によっては絵本等が置いてあるところもありますが、ないとこには全然ないですからね。

昼間の暖かさとは反対に夜は結構寒い。

そして朝。
また結構時間かかるパッキングをしたらもうチェックアウト。
ほんとあっという間だな~。連泊したい。

畑の広がる道をBayFMを聞きながらドライブ。
気持ちが良い。

今日は帰る前にイチゴ狩りをします。

イチゴ園は人手不足っぽくて結構並んで待ちました。
女の人が一人でイチゴの箱詰め販売と受付をやってて行列。手伝いましょうか?って心の声が出かかりました。
大人ひとり1800円。子ども500円。合計4100円。

結構 高!

ハウスの中のイチゴは数種類あり、ました。

イチゴ狩りは久しぶりだ~。

「おいしー」

摘んだばかりのイチゴをヒョイパクヒョイパクと頬張ります。

しかし、そんなにたくさん食べられる訳ではなく、
二周目のイチゴを摘んだあとは、食べる勢いが俄然落ち。
1パックぐらいしか食べられてないぃぃぃぃぃ。

むすこにいたっては、イチゴは握りつぶしてべちょべちょになっており、3粒くらいしか食べてなぃぃぃぃぃぃ。まだ楽しむにはちょっと早すぎたか~。

ハウスの中が暑いのですぐに夫とむすこは出てしまった。
待ち時間の方が長いぃぃぃぃぃ。

外には七面鳥やガチョウ?が放し飼いになっている場所があり、
観察できました。
七面鳥、面白い。
顔がこわい。
とさかの角が出たり引っ込んだり。
クジャクのように雄が羽を広げて誇示したり。

なかなか迫力である。

ミモザや菜の花が満開。

三月の初旬。

12:00過ぎ。
車を返して、成東から特急列車で帰路へ。
一時間程で東京へ。
意外と近いんだなぁ。

東京で寄り道をしたりして16:00位に帰宅。

千葉、いいとこでした。

なにより九十九里近辺にいる間は呼吸が楽だったのが助かった。

海辺って避粉地なのかな。

検証してみたいです。

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よっと
うどんとコーヒーと海と図書館が好きな40代女性。 2021年生まれの男の子と夫の3人暮らし。 東京在住。O型。