チャレンジ

チャレンジ THE 保育士試験2

保育士の筆記試験の後は自己採点です。

サイトによって解答のばらつきがありましたが、

合格ライン、乗ってる!

誤差があったとしても、おそらくイケてる可能性大。

ヤター!
もう受験勉強しなくていい~。

よろこびは一瞬です。

二次試験の実技試験対策をしないといけないのだ。

一次試験の結果発表から二次試験までは時間が少ないので、自己採点でジャッジしたら、もう対策しないと間に合わなさそう。

実技は
造形・・・お題に沿った絵を30分で仕上げる。
音楽・・・ピアノやギターで演奏する。
言語・・・童話を素話で3分でする。

の3つから2つ選択します。
楽器の演奏が下手なので、私は造形と言語をチョイス。

童話は数種類のうち、「ももたろう」を選択しました。「おおきなかぶ」「3びきのがらがらどん」などもあります。
3歳児が目の前にいると想定して物語ります。素話とは、何も持たずに話すお話です。

自分で話しやすいように適当にアレンジして、3分に納まるように何度もタイマーで練習。
今まで全く経験がなかったので、なかなか大変。
3分をオーバーしたり、足りなかったり。
夫は、繰り返される「ももたろう」に嫌気がさしているようでした。

とにかく自然にスラスラ出てくるように覚えなくてはと、毎日暗唱しまくりました。トチって頭が真っ白になってしまわないように。おかげで染みつきました。俳優さんて凄いな。

声をなるべく明るく、笑顔で話すようにこころがけました。 

もう一つの造形の課題は、何のお題が出るか分かりません。
そして過去に出たお題は二回は出ませんので、過去問は参考程度で絵の練習としてやります。
大体園児3名、先生1名を登場させ、保育園の日常生活の一コマや季節の行事をテーマにした絵を色鉛筆で描きます。
全部色塗りをしないといけないのがミソです。

絵を描くのは好きな方だったのですが、久しぶりに描くと、おいおい下手くそだな~と痛感。そして30分の制限時間の短さに驚きます。
教材の絵や、ネット上の実技試験対策の絵を参考に、とにかくどんどん描きました。
30枚位は描きました。
やっぱり30分は短い!

対策として、鉛筆で下書きをすると、消しゴムで消すのに時間がかかるので、薄い黄色等の色鉛筆で下書きするとよいと知りました。
なーるほど!
人の服装や髪型も決めておくと良いようです。

そしてやってきた実技試験の受験票。
おお、良かった。筆記合格してた。

実技試験は筆記試験とは違う目白大学が会場でした。
一応下見に行きました。
大きな木に囲まれて静かなきれいなキャンパスです。

試験当日。

駅からぞろぞろと人波が会場に続いています。
ギターを担いだ人もいます。
こんなにたくさんいるのか~!

控え室に通され、自分の試験時間をチェック。

造形はすぐだけど、え?言語は14時台?

待ち時間永!4時間以上ある。
ちーん。

造形の試験がはじまりました。

お題

「豆まき・壁に貼った鬼の面に向かって豆まきをする園児と先生を描く」

というようなものでした。

キター!
豆まきはちょっと練習していたのだ。
だがしかし!
豆は幼児には誤嚥の危険があると聞いたことがある。
だからパックの豆を投げたりすることもあるとか。

どうなんだ?
ひっかけなのか?

でも、豆まきってあるし。

ええい、豆でいい。

と、描き始めたのですが、

あれ、肝心の、薄い黄色と薄橙(肌色)の色鉛筆だけが入ってないぃぃぃぃぃ!

忘れちゃったのかぁ。

仕方ありません。鉛筆で下書きしたので、消すのに時間をロスしてしまった。近い色で肌色をぬりました。

時間、足りないぃぃぃぃ。

最後の方は激しく雑に色塗りをして、ぎりぎりの時間になんとか全部塗ることができました。が、雑・・・

回収されている用紙を見ると、

皆、上手ぇ!

なんてクオリティだ。

丁寧にわかりやすく描かれた絵。

少し凹みました。

そこから長い休憩時間。

暇すぎるので、キャンパスの内外をウロウロしたり、家族と動画通話したり。ご飯食べたり。
本を持ってくれば良かった。

何度目かの構内散歩中のこと。

石畳につまづき、転けた・・・!

前につんのめって激しく転んでしまいました。鞄はふっとびました。

履き慣れないブーツのせいか。

いてぇ。

「大丈夫ですか?」と見てた人が声を掛けてくれました。
大丈夫です。が、恥ずかしいぜ。手がジンジンする。
ロコモかよって。

幸いスラックスが破れることもなく。

そんなこんなでやっと言語試験の時間です。
一気に高まる緊張感。

集合場所に行くと、さらに別の試験部屋へと数人ずつ誘導されます。
そして通路で待機。隣の人達の緊張も伝わってきて、まさにドキがムネムネ。
なんと一番目だったので、すぐ呼ばれました。

女性の試験官が2名座っていて、子どもの絵が貼ってある椅子が二脚置いてある。これを児童だと思って素話するのですね。

あがっちゃって、ふわふわと地に足が着かない気分の中、なんとか訓練のかいあって自動的にももたろうを語りきることができました。
目は思い切り泳いでましたけど。制限時間も納まった。

終わるともう流れ解散です。

何か態度で粗相しなかったか心配になりましたが、もう終わったことです。
曇天の中電車で帰宅。
いやぁ、長い待ち時間の末の緊張。参るわ。

ツィッターで保育士試験で検索していると、自分のことをアイドルだと思い込んで、なんなら試験官に目線送ったりのファンサもすると緊張しなかったという趣旨のツィートがあり、なるほどなるほど。と思いました。
思い込みって大事!

それから約一ヶ月後。

試験結果が送られてきました。

「 合 格 」

やたー。

言語は37点。
造形は40点でした。
あんな雑だったのに!

これにて昨年の6月から半年かけた保育士試験はなんとか終了しました。

長かったな。

この先、資格を活用するのかどうかはまだわかりませんが、
ひとつ可能性をゲットできたので、よかったです。

勉強中はとにかく一人時間を取るのが難しく、むすこと一緒だとじゃれついてくるので集中できなくてイライラしたり、夫に冷たくなったり、あまり遊べなくて寂しい思いをさせたかもしれません。

やっとひとつクリアできてよかった。(ホ)

・・・・・・・・・・・・・・・

付録です。

言語の課題はこのアレンジでいきました。

桃太郎

これから「桃太郎」のお話をします。

「桃太郎」

昔々ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました。

お爺さんは山に木を切りに お婆さんは川へ洗濯に行きました。

お婆さんが川で洗濯をしていると 大きな桃がドンブラコッコ ドンブラコッコと流れてきました。

「まあ大きな桃だこと」

お婆さんは桃を家に持って帰りました。

お爺さんが桃を切ってみると パカッと割れて かわいい赤ちゃんが飛び出してきました。

「おんぎゃー おんぎゃー」

「なんとかわいい赤ちゃんじゃー!」

赤ちゃんは桃から生まれたので桃太郎と名付けられ 大切に育てられました。

桃太郎はすくすくと育ち やがて立派なお兄さんになりました。

ある日桃太郎は言いました。

「お爺さん お婆さん 私は鬼ヶ島へ行って、村人を困らせている鬼を退治してきます」

お婆さんはきび団子を作り、桃太郎に渡しました。

「これを食べると力がでるよ。気を付けて行ってくるんだよ」

桃太郎が旅をしていると 犬に出会いました。

「ワンワンワン きび団子ひとつくださいな」

次に猿に出会いました。

「ウッキッキ きび団子ひとつおくれ」

次にキジに出会いました。

「ケーンケーン きび団子がほしいよう」

桃太郎は

「いいでしょう。 これから鬼退治に行きます。ついてくるならあげましょう」

こうして

犬と猿とキジが桃太郎の仲間になりました。

桃太郎達は船で鬼ヶ島に着きました。

「私は桃太郎!悪い鬼ども、覚悟しろ!」

桃太郎達は鬼に向かっていきました。

犬は噛みつき 猿は引っかき キジはつっつき 桃太郎は刀を振るいました。

そしてとうとう鬼をやっつけました。

「ごめんなさい 降参です。もう悪いことはいたしません」

鬼は泣いて謝りました。

鬼退治をした桃太郎達が村に帰ると お爺さん お婆さん と村人達は「よく帰ってきた」と大喜びしました。

そして皆 仲良く 末永く 幸せに暮らしたそうです。

おしまい

ABOUT ME
よっと
うどんとコーヒーと海と図書館が好きな40代女性。 2021年生まれの男の子と夫の3人暮らし。 東京在住。O型。